【市役所】まだ普通の婚姻届使ってるの?/ご当地婚姻届のからくり

スニーカーにウエディングドレスのカップル市役所
ベージュピンク色のバラのブーケ

こんにちは。

市役所に約25年間勤務し、アラフィフで退職したやめたいむです。

最近、各自治体で出している「かわいい、おしゃれなデザインの婚姻届」が、

増えてきているのをご存じですか?

その町の象徴的な風景や、イメージキャラクターが描かれている華やかな婚姻届。

「ご当地婚姻届」「オリジナル婚姻届」などとも呼ばれています。

結婚情報誌でも取り上げられることが増えて、企業で作って販売している婚姻届もあります。

今回は、自治体が「ご当地婚姻届」のハヤリに乗りたいワケについて、

市役所内で見聞きしたそのからくりをお話します。

やめたいむ
やめたいむ

「ご当地婚姻届」をめぐる、ある市役所のお話です。

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市役所ご当地婚姻届

マリッジの辞書のページに開かれた結婚指輪2つ

通常の戸籍の届出用紙は、無料で誰でも「市区町村の役所の市民課等窓口」で、もらえます。

通常の婚姻届は無料です。

では「ご当地婚姻届」とは、どんなものなのでしょうか。

ご当地婚姻届とは

婚姻届を自治体独自のデザインで作成して、「ご当地婚姻届」として有料で販売しているもののことです。(ここでいう自治体とは、市区町村の役所のことです。)

独自の婚姻届は、ゆるキャラや、その土地の美しい風景が描かれていたり、とても魅力的です。

新婦からさん
新婦からさん

カラフルなものもあって、素敵

有料で販売するけれど、

アルバム台紙や、写真立てなどの付録がついていたり、

その市内でのレストランなどの飲食店、写真館などが割引になったりと、

特典が色々あったりします。

お値段は二千円前後ほどで、特典は自治体によって異なります。

「結婚の記念になるし、これくらいの金額ならいいかな。」と思える感じです。

新郎くりたさん
新郎くりたさん

特典もあるし、思い出になりそう

ダウンロード自体は無料、という自治体もあります。

婚姻届の用紙は、どこの市でもらってきたものでも、提出は出来ます。

自分たちの好みの「ご当地婚姻届」を手に入れるカップルも、最近は年齢に関係なく多いようです。

(※運転免許証など本人確認できるもの、戸籍謄本の添付などについては、提出先の自治体にご確認ください。)

最近の結婚観と傾向

スニーカーを履いている新郎新婦

最近は、昔のように派手な結婚式を行うカップルは、減少しつつあるようです。

時代の変化と共に、

結婚式を盛大にやり過ぎず、その後の二人の暮らしを大切にしようという傾向

があるように思います。

そのような流れの中で、昔はあまり重要視されていなかった、

婚姻届の提出日や、婚姻届出用紙にこだわるカップルは増えてきました

ちなみに、

私が市役所に入った頃(→遠い目)は、

結婚式をしたお二人は、翌日は新婚旅行に行っていて、

「代わりに親御さんが、婚姻届を提出に来る」なんて光景も、よく見かけました。

やめたいむ
やめたいむ

時代と共に、価値観も変化しますね

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「ご当地婚姻届」のからくり

たくさんの歯車が散らばっている

ハヤリに乗りたい自治体

「ご当地婚姻届」は、結婚情報誌でも数多く取り上げられています。

結婚情報誌独自の婚姻届もありますが、

自治体の「ご当地婚姻届」は、「その市内での飲食店や写真館での割引サービスがある」のが特徴です。

婚姻届を出したカップルが、その町で飲食したり、写真館で記念写真を撮りに来てくれる。

その町に足を運んでくれて、「ご当地婚姻届」の特典を使ってくれれば、町全体も潤います

この流れが、地域活性化、町おこしにつながります

商店街の人
商店街の人

カップルでお店に来てくれます

これが、各自治体が「ご当地婚姻届」のハヤリに乗っていきたい理由です。

このように、町の特色を活かした様々な特典をつけて、

地域活性をめざし、町おこしをするところは増えています

もう少しくわしく見ていきましょう。

色々アップ!!!

伸びている複数の矢印

市役所内に結婚記念写真用のブース、スタンプ台を設けているなど、積極的な自治体も、最近は見かけます。

今まで無料だった婚姻届を、

デザインと特典をつけて「ご当地婚姻届」として有料にすると、自治体の財政の収入がアップします。

また、婚姻届自体は無料ダウンロード出来て、

二人の記念用の写しをその町のお店に持参すると、特典が受けられるという自治体もあります。

では、「ご当地婚姻届」と自治体のからくりを説明します。

「ご当地婚姻届」と自治体のからくり

「ご当地婚姻届」のかわいさや特典が話題になる。

         ⇩

結婚情報誌から取材が来て、いい町の宣伝になる。

         ⇩

③ますます、ご当地婚姻届や、市内飲食店等の売上がアップ!

         ⇩

④その自治体に、結婚式も出来るホテルなんかあって、タイアップ!

         ⇩

⑤さらに、自治体の財政は収入アップ!

         ⇩

市長もインタビューされて好感度アップ!

         ⇩

「自治体もイメージアップ!!!」

 って感じでしょうか。

やめたくん
やめたくん

なるほど、ご当地婚姻届にはこんな流れがあったのか

       

この「ご当地婚姻届」を企画した、市役所の企画担当課は

「よくやった!」と市長に褒められるでしょう。

でも・・・

本当に、いいことづくめなのでしょうか?

市役所内のひなた&ひかげ?

笑顔で会議をしている人たち

日あたりの良い部署

企画担当課の、企画を形にする事自体は、たいへんなご苦労があったかもしれません。

市役所で、前例のない事を始めるという事は、至難の業だからです。

色々調査し、毎日遅くまで残って資料を作成し、

上司を説得してやっと立ち上げた企画でしょう。

「ご当地婚姻届」の決裁も通り、話題も呼び、軌道に乗ったら

市長にも呼ばれて褒められたりして、評価も上がるでしょう。

市役所では、めずらしく「日あたりの良い部署」となります。

ところが、

企画担当課のような、晴れがましい表舞台で光にあたっている課の陰で、

負担が増える部署も出てきます。

栄光のかげ 縁の下の力持ち

暗がりの机で光に照らされる時計と本

「ご当地婚姻届」が人気になればなるほど、負担が増える部署。

それは、戸籍担当課です。

せっかく「ご当地婚姻届」も手に入れたことだし、

特典を受けたいし、その市役所で婚姻届出もしよう。」という人も増えます。

(婚姻届出の際の持ち物など条件さえそろっていれば、どの役所でも提出が可能です。)

そして、「ご当地婚姻届」が人気の戸籍担当課は、

婚姻届出が集中する人気の日」は、さらに忙しくなります

【婚姻届出が人気の日にち】については、こちらに載せていますので、よろしければどうぞ。

【お役立ち情報】市役所のすいている日&混んでいる日

戸籍の届出は、婚姻だけではなく、離婚、養子縁組、出生、死亡、、、と、

毎日様々な種類が届出されています。

戸籍担当課の職員は、婚姻届出が殺到した日の残業は当然ですが

その週の土日も、休日出勤しているそうです。

「ご当地婚姻届」を支えている、

縁の下の力持ちは戸籍担当課職員』なのです。

他人事?知らん顔?

これは、知り合いの自治体での話ですが、

「ご当地婚姻届」について、企画担当課がアイデアを出して話を進めている、

ということについて、戸籍担当課職員には事前に話がなかったらしいです。

仮に知っていても、地域の活性化につながると言われたら、反対は出来ませんけど。

たいむさん
たいむさん

市役所は縦割り行政だから、直前まで知りませんでした

戸籍担当課は、だいたい役所の一階にあります。

婚姻届出が殺到し、カップルであふれ、他の用事で来たお客さんいて、混雑している風景

戸籍担当課の待合席周辺が、どんなにごった返していても、

二階の企画担当課は、当然知らん顔です。

市役所は完全に縦割り、分業体制の職場です。

「自分たちの仕事は、あくまでも企画であって、戸籍関係の仕事ではない。」

企画担当課と戸籍担当課の「あつれき」

ガラスのチェスが置かれている

企画担当課の職員は、自分たちが企画した「ご当地婚姻届」のせいで、

戸籍担当課が忙しくなったとしても、その仕事は手伝いません。

企画担当課は、元々手伝おうなんて気もないでしょう。

でも、そもそも手伝えないのです。

これには理由があって、戸籍をパソコンで閲覧、入力出来る『権限』は

個人情報の関係で、戸籍担当課の職員しか与えられていないからです。

時々騒がしい一階の状況を、二階からのぞき見た企画担当課の職員は、

俺たちの考えた婚姻届が人気だな、儲かってるな。」と満足しているかもしれません。

これだけ、忙しく婚姻届出を受理したり、他市に電話確認したり、入力したり、、、。

「ご当地婚姻届」の受付をして、

目が回るほどの忙しさで仕事をこなしていても、

戸籍担当課の職員が市長から、褒められることはありません

戸籍担当課の職員が、戸籍の仕事をするのは当たり前だからです。

やめたくん
やめたくん

「ご当地婚姻届」のために忙しくなったのに、報われないな…

あくまでも褒められるのは、「ご当地婚姻届」を考えた企画担当課の職員だけです。

戸籍担当課の知り合いは、「マリッジブルー」ならぬ

「大安ブルー」になると言っていたそうです。

たいむさん
たいむさん

自治体のためにはいい企画だけど、さすがに忙し過ぎ

企画担当課の職員と、戸籍担当課の職員の間の「あつれき」は、

こうして生まれたとか、生まれないとか・・・。

信じるか信じないかは、あなた次第です。

まとめ

二匹の三毛猫カップル

【ご当地婚姻届】のからくりについて、まとめてみました。

  • 最近は「ご当地婚姻届」が流行っています。
  • 自治体も「ご当地婚姻届」のハヤリに乗りたいワケがあります。
  • 「ご当地婚姻届」を陰で支えている部署もあります。

市役所で働くということは、市民の暮らしを縁の下で支えることが当然であって、

光の当たる表舞台に出ることは、まずないでしょう。

戸籍担当課の人もどうぞ健康で、と願わずにはいられません。)

自分たちの町を守っていくため、時代の流れを読んで進んで行く

公務員も、変化していく必要があるのかもしれません。

最後までご覧いただきまして、本当にありがとうございました。

こちらもぜひ、ご覧ください!

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