【意外】そうだったのか!公務員と芸能界

盛り上がるコンサート会場市役所
きらびやかなステージのマイク

こんにちは。

市役所に約25年間勤務したアラフィフ退職者やめたいむです。

みなさんは、公務員と芸能界は真逆の世界だとイメージされると思います。

意外と思われるでしょうが、関係があるどころか、

公務員が芸能界に振り回されていたことがあるんです。

やめたいむ
やめたいむ

本日は、市民会館の裏側です

市民会館が市役所の担当部署だった、少し昔のお話です。

スポンサーリンク

公務員と芸能界

コンサート会場の人々

市民会館も異動先の一つ

数十年前、私のいた市役所は市民会館がありました。

市民会館で働く職員は、市役所の職員でした。

今まで戸籍課で婚姻届などを扱っていた職員や、

納税課で税金の徴収を担当していた職員が、市民会館に異動する。

そして急に、市民会館でのコンサートをやってもらうために、

芸能事務所に連絡を取る」何てこともあったそうです。

やめたくん
やめたくん

えっ意外だなぁ

市民会館の職員の勤務日は、催し物がある土日祝日は出勤

イベントのある日は夜9時頃までの勤務となり、

一般的な市役所の勤務時間とは異なっていました。

また、市役所の中での市民会館とは、

最も「業界」っぽくて華やかな部署でもありました。

たいむさん
たいむさん

まるで転職したみたいでした

市民会館でのイベント

クラッシックコンサート

市民会館は、大ホール、小ホール、その他会議室などがあります。

1年間を通して様々なイベントが開催されます。

「市民のための会館」ですから、市民が出演するイベントに利用されます。

  • 中学生の合唱コンクール
  • ピアノの発表会
  • 市民サークルの発表会

また市民が観客となり、気軽に足を運んで楽しむイベントも盛りだくさんです。

  • クラッシックコンサート
  • 観劇
  • 落語
  • 講演会
  • 子ども向けの着ぐるみショー

イベントのスケジュール調整

どんなイベントをいつ、どの規模のホールで行うかの調整をし、

「管理・運営する仕事」が市役所職員の役目でした。

クラッシックコンサート、観劇、落語、講演会、子ども向けの着ぐるみショーは、

固定ファンがある程度いますので、毎年、安定した客入りが見込めました

その理由は、演者が有名でも、そうでなくても、

「クラッシックが聞きたい」「落語が楽しめればいい」

身近な市民会館でやってくれるなら行きたい」と、チケットを買ってくれるからです。

その反面、オファーで一番難しいのは、芸能人に依頼するコンサート関係でした。

たいむさん
たいむさん

これが問題でした

芸能事務所に直接オファー

電話をかける女性の後ろ姿

だいたい1年以上前には、来年以降のコンサートを誰に依頼するか、

課内で検討して、芸能事務所にオファーします。

チケットが沢山売れそうな人気者を呼んで、市の財政を潤わせたい

でも売れている人は、もう市民会館なんかには来てくれない

これらのジレンマを解決するにはどうすればいいのか・・。

  •  昔とても売れていて、今は人気も落ち着いて市民会館に来てくれそうな芸能人
  •  今はあまり売れていないけど、これから人気が出そうな芸能人

その芸能人の選定を、市役所の職員がやっていました

まだ、ネットも何もなかった時代です。

その見極めはとても難しかったのではないかと、今あらためて思います。

やめたいむ
やめたいむ

本日は3つのエピソードをお話します

スポンサーリンク

往年の元男性スター歌手A

ステージでギターを弾くチンパンジー

昔は人気、気絶するファンも

市民会館にも課長がいます。

最終的な芸能人の決定権は課長にありました。

「来年の歌謡ショーは、俺の青春時代の元男性スター歌手Aさんにしよう!」

若い部下たちは戸惑いました。

「Aさんて誰ですか、僕知らないんですけど。」

「あの、たまにテレビで見かけるあの人、歌手だったんですか?」

課長は熱心に語りだします。

「今はもういい歳だが、昔は人気で気絶するファンもいたんだぞ!

やめたくん
やめたくん

昔スターでも、今はどうなのかな

異動して3年経つ部下は心配でした。

彼はある程度、客の入り具合が読めるようになっていました

「確かに若いころは人気絶頂でも、市民会館の客層にチケットが売れるとは限らないですよ。」

課長は強気というより呑気です。

「大丈夫、大丈夫。あの元男性スター歌手Aさんが来てくれれば、間違いないよ!」

蓋を開けてみれば

後ろが空席の目立つホール

案の定チケットはあまり売れませんでした

「課長、チケットが売れていません。」

「このままでは、空席が目立ってスターのAさんもショックですよ。」

「大ホールから小ホールに変更しましょう!」

しかし・・・

「小ホールで歌うなんて、Aさんにもスターのプライドがあるし、今さら不可能だよ、、、」

課長は肩をがっくり落としています。

コンサート当日

開演前のステージ

予定通り、大ホールでコンサートが行われました。

あれからある程度のチケットは売れましたが、

それでも後ろの方は空いてしまう状況でした。

目立つ空席はどうなったのでしょうか・・・?

まずお客さんをなるべく前の方に、席を寄せて座らせました。

そして市民会館の職員が、後方の席に黒幕を何か所もかけて

「ここは最初から席はないですよ~」感を出して、

舞台から見ても目立たないようにしたそうです。

やめたくん
やめたくん

なるほど、機転を利かせたね!

コンサートは無事に終わりました。

大量の黒幕は、劇用のものが地下倉庫にたくさんあったことを

職員が思い出し、今回のピンチをしのぎました。

たいむさん
たいむさん

あの時は、慌てました💦

元男性スター歌手Aさんは20代の頃、確かに人気者でしたが、

50代になって、メディアへの露出も減ったのにもかかわらず

チケット代はそれなりに高かったのも、

売り上げが伸びなかった原因のようでした。

昔ファンのやめさん
昔ファンのやめさん

ファンだったけど高すぎるとそこまではね、、

実際、市役所側と芸能事務所間の「お金の交渉」は難しかったようです。

ロックバンドB

ステージに立つロックバンド

市の施設にふさわしくない?

課長が往年のスター歌手Aさんをゴリ押しする一方で、

若手職員は売り出し中の「ロックバンドB]を推していました。

「今、ロックバンドBが若者の間で話題なんですよ。」

今なら、ウチの市民会館でも演奏してくれるみたいです。」

しかし課長は両手で✖(バツ)を作りながら、しかめっ面です。

「何でこの若者はこんなに髪の毛逆立ててるの?男なのに変な化粧してるし」

やめたくん
やめたくん

課長の感覚に時代を感じる

若手職員なりに、ネットがまだない時代に

ラジオや音楽雑誌を研究して、ロックバンドBを推薦したのです。

課長も世代ギャップもあったのでしょうが、

「こんな不良みたいなグループ、市の運営する市民会館にふさわしくない」

という理由で、最終的にはあえなく却下されました

たいむさん
たいむさん

上の人は頭が固いという感じでした、、

今からでもお願いしてくれ!

困惑する男性の人形

1年後、ロックバンドBがものすごく売れ出したのです。

テレビの音楽番組はもちろん、ヒット曲連発!

あっという間に、カリスマロックバンドに成長してしまいました。

「あの時にウチの市民会館に来てもらっていたらなぁ。」

反対された若手職員がため息をついていると、

課長が飛んで来て言いました。

やっぱり、ウチの市民会館に来てくれるように、今からでもお願いしてくれ!

結果は・・・。

「課長、ロックバンドBは武道館ライブが忙しいそうです。」

当然断られました

やめたくん
やめたくん

残念!あの時オファーしていたら

売れてしまってからは、市民会館には来てくれません。

当時、私もこの話を聞いた時に、本当に残念に思ったのを覚えています。

やめたいむ
やめたいむ

残念でした(実はロック好き)

ロック歌手C

若手ロック歌手

半信半疑でオファー

若手職員が次に推してきたのは、売り出し中「ロック歌手C」です。

「今この人来てます!ゼッタイ売れますよ!」

課長は戸惑いました。

若手職員たちは盛り上がっています。

俺だけ、名前も顔もわからない、テレビでも見かけないし。」

ですが課長には、以前のロックバンドBをオファーし損ねる

という失敗もあります。

課長は半信半疑で次の出演者を、

若手職員の推薦通り「ロック歌手C」に決定しました。

たいむさん
たいむさん

チケットの売上げが、市の財政にも影響するので

やめたくん
やめたくん

誰を呼ぶかは、賭け同然だったんだね

そもそも公務員なのに

落ち込む上司

若手職員の強い推薦で、ロック歌手Cに決まったものの、

しばらくチケットは売れませんでした

「これはまずいぞ。また赤字を出したら俺の出世が

課長は焦りました。

「だいたい、音楽業界の人間でもないのに、売れるかどうかなんてわかるはずがないよ」

俺はそもそも公務員なのに・・・

コンサート当日

若いファンの長蛇の列

コンサート当日がやって来ました。

あの「ロック歌手C」のコンサートはどうなったのでしょうか?

若手職員が窓の外を見て叫びました。

「すごい!出口にチケット買えなかったファンの子たちが出待ちしてるよ!」

市民会館のオファー後に、バラエティー番組に出たことがきっかけで、

ロック歌手Cは人気急上昇の売れっ子「異色ロック歌手」になっていました。

たいむさん
たいむさん

正直、ここまで売れるとは

やめたくん
やめたくん

すごい、まさに追い風だねー

やめたいむ
やめたいむ

いえむしろ向かい風…

チケットも駆け込みで完売し、ファンが市民会館の周りに集まっています。

これには、課長も大喜びです。

「ロック歌手C君に、こんな市民会館に来てくれて、お礼の挨拶をしなければ!」

若手職員が、張り切る課長を止めました。

「課長、ロック歌手C君はこの後『紅白の打ち合わせ』のため、トンボ帰りだそうです!

市民会館のその後

建物の前にたたずむ男性

ネーミングライツ

その後、市民会館の業務は民間委託に変わりました。

ネーミングライツによって、○○市民会館から、

「△△生命保険ホール」のような企業名になり、運営も委託され、

専門の人達で取り仕切っているようです。

他の市役所の中には、職員が頑張っているところもあるでしょう。

いずれにしても、『公務員がこれから売れる芸能人を見極めること』は、

至難のワザだと思います。

音楽業界のプロでも難しいのですから。

まとめ

あくびする猫

「公務員と芸能界」について、市民会館のエピソードをまとめてみました。

あとがき

ロック歌手Cがオファー後に急に売れたのは、市にとっても嬉しい誤算でした。

あんな人気あるのに、こんな市民会館でやるんだ。」と、

当時は相当、周りに驚かれたようでした。

売れる前にたまたま、オファーしていたから引き受けてくれたのです。

こんな事は、後にも先にもこのロック歌手Cさんだけだったと記憶しています。

それでは、本日のまとめです。

  • 市民会館でコンサートをする芸能人の手配は、市役所の職員が行っていた。
  • 昔、一世を風靡したとしても、今チケットが売れるかはわからない。
  • 今、売れていなくても、1年後にチケットが売れる可能性もある。
  • その見極めは、ネットもない時代の公務員には至難のワザ。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

こちらもぜひ、ご覧ください!

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました