
こんにちは。
市役所に約25年間勤務したやめたいむ です。
ご覧いただきありがとうございます。
公務員ってどれくらいお給料もらってるの?ボーナスは?年収は?
って気になっている人はいませんか?
一般的な市役所の初任給や、地方公務員の平均額等をまとめたので、
世間のイメージとはかけ離れた、リアルな金額がわかっちゃいます。
それでは最後までぜひご覧ください!

総務省の令和3年のデータを基にしています。
※金額等につきましては、章によって、総務省のデータと某市役所の情報それぞれの表現になっていますので、ご了承ください。
①若いウチは低めだけど・・

公務員になりたいと思う人もいらっしゃるでしょう。
「市役所で働きたい」「地方公務員になりたい!」
ところで、公務員の給与はいくらくらいか、気になりますよね。
「公務員は安定してるって言うし、たくさんもらえるんですよね?」
と思っている人もいるかもしれませんね。
最初にはっきり言っておきますと、
公務員は20代、30代の時は正直、一般的な民間よりもらえません。

そうなんですか?
公務員は若いウチは年収が低いのです。
だからといってガッカリする事はありません!
公務員は年齢が上がるほど、給料も上がっていくって感じなんです。
②市役所の初任給

まず、市役所の初任給ってだいたい、いくらなのか?
私がいた市役所では大卒で約18万円です。
近年の大卒の市役所初任給の平均とほぼ同じくらいですね。
これを読んで、「なんだ、公務員の給与は低いって聞くけど、けっこう貰えるじゃないか。」
と思って安心した人・・。
この金額がそのまま貰えるワケではないのです。
給与からは、税金や年金などが差し引きされるのです。

どれくらいの金額を引かれるんですか?
だいたい、給与の2割くらいと思った方がいいですね。
18万円の2割で3.6万円として、約14.4万円くらいの計算です。

うわ、けっこう低いんですね~。
大丈夫です。後でくわしく説明しますが、
ウチの市役所の場合は地域手当が給料の10%、つまり1.8万円加算されます。
(※地域手当は0%~20%まで、地域によって違います。)
色々説明しましたが、結局いくら貰えるのかと言うと。
手取りは、15.8万円くらいになります。
③新人のボーナス!

手取りが15.8万円って、ちょっと低いですかね。
2か月目以降は残業のある部署でしたら、残業代も出ますし、先々はボーナスもあります。

えっ、ボーナスですか!
ボーナスは夏と冬の二回あります。
ただし、1年目の夏は丸々貰えないので、手取りで約10万円くらいです。
ボーナスは過去半年働いた人に出るものなので、
4月から入った新人さんは、金額がその分少ないです。
民間によっては、夏のボーナスは出ないところもあるので、出るだけありがたい事ですよね。
冬は満額出て約32万円くらいです。
そして、一年間の合計は約42万円程になるでしょう。

おぉ、テンション上がりますね!
地域によってボーナスの額も多少の差があり、金額が違ってきます。
これは、地域手当の違いが影響しています。
公務員は若いウチは給与が低めだから、ボーナスが出るのは有難いですね。
ここまでは、あくまでもウチの市役所での、新人を例にした話でした。
次は全国の市区町村の平均年齢で話をしますね。
どの種類の公務員、どこの市役所に勤めるかまだわかりませんし、
長く勤めるには、その辺りも知っておくといいでしょう。
④平均給与月額!

総務省の調査結果では、令和3年の地方公務員の平均給料月額は、
42.1歳で316,040円です。
ざっくりいうと42歳で約31万円の給料、しかも平均年齢でって事ですね。
だけど「給料」で考えるのは、あまり意味がないかもです。

どういう事ですか?
給料の他に色々と手当がつきます。
手当を含めた「給与」が月収という事です。
給料+手当=給与(月収)
つまり、地方公務員の平均「給与」は、42.1歳で402,948円になります。
さっきの給料に比べたら8.6万円も増えてますね。
この8.6万円が各種手当なのです。

手当ってどういうものがありますか?
次でくわしく説明しますね!
⑤各種手当!

主な手当を話します。
まずは「超過勤務手当」、つまり残業代の事です。
残業時間によって、当然金額が変わりますね。
近年の市町村職員の月平均残業代は、約36,500円です。
次は「地域手当」です。
簡単に言うと、地域手当って物価の調整手当の事なのです。

ちょっと、何言ってるかわからないです。
例えば東京都の自治体では、ベースになる給料×20%になります。
もし給料が30万円の場合で考えると、地域手当は6万円です。
逆に地方の田舎だと、地域手当はほぼつかないと考えていいかもしれません。

そんなに違うんですか。
町や村によっては地域手当が1%のところもあります。
ずいぶん地域差がありますね。
ここまでお読みになって、
「都会は地域手当が沢山貰えるのか、いいな。」
と思った人はいませんか?
だけど都会で生活していくには、それなりにお金がかかります。
地域手当が多いという事は、出ていくお金も多い地域という事です。
田舎の方が物価も安いので、仕方ありませんね。

そうか。一概に喜べないのか。
都会だと生活費高そうですね。
次は「扶養手当」です。
配偶者が専業主婦だったり、子どもがいる場合につく手当ですね。
⑥世代別年収!

ここまで、給料・ボーナスと見てきて、年収も気になってる人も多いですよね。

色々な手当があるんですね。
各年代ごとの大まかな金額は、だいたいこんな感じです。
- 20代の平均年収は300~380万円。
- 30代の平均年収は380~500万円。
- 40代の平均年収は500~630万円。
- 50代の平均年収は630~670万円。(すべて残業代含まず)
※自治体の規模によっても違います。
見ていただくと、年齢と共に上がっていますね。
残業代が多い人や、役職のある人はもっと高くなります。

残業が多い部署の人や、部課長だともっと貰えるのか…
部長になれば年収800万円越えになる可能性もあります。
しかし、市役所だと部署の数しか、部課長はいませんから、当然、役職につくのも大変な事です。
とにかく、働き続けていれば年収も徐々に上がるという感じですね。
⑦民間比較!

よく公務員はもらい過ぎって、世間から言われる事が多いです。
実際は、どうなのでしょうか?
まず、民間企業と比較って言われても、対象が広すぎるんですよね。

確かに民間と言っても、規模も様々ですよね。
前提として、「公務員の給料は、従業員50人以上の民間企業の給料の平均」を基に決定されます。
なので、民間の平均に紐づいて給料が変わるため、
公務員の給料だけが高すぎるという事態には、ならない仕組みになっています。

知らなかった~。
でも平均って事は、「自分の給料と比べて公務員の給料が高いな」と、
思う人も当然いるわけですね。
公務員の給料が高い、ズルいっていう人達は、自分の給料に不満がある人も多いです。
公務員に文句を言う人の理由は、それだけではありませんが・・。

不景気だとすぐ叩かれますよね。

よく公務員は、「不景気なのに安定した給料でズルい」って言われますが、
「難しい試験に合格するくらいの努力してきた人達」だと思っています。
公務員になるために、 1,000 時間以上勉強した人達と考えると、
ズルいなんて言えないと個人的には思ったりします。
※公務員試験に合格する平均の勉強時間は、1,000時間が目安と言われています。
実際、公務員試験に合格するレベルの人だと、高学歴の人も多いのは事実ですね。
国公立や早慶上智レベルの人も普通にいました。
そういった高学歴の人達は、もっと待遇のいい大手民間企業にも入れます。
そう考えると、同じ大学の同級生で比較した場合、
公務員を選んだ人の方が給料は、圧倒的に低いのです。

うわ~、確かにそうですよね。
大学の同級生と比べると

久しぶりに大学時代の同級生と話す機会があると、必ず仕事の話になりますよね。
民間に入った同級生が、公務員の自分よりはるかに稼いでいて、
愕然としたこともあります。
しかも、自分のアイデアが採用されたとか、チームリーダーになったとか・・。
民間のキラキラしたまぶしい光にやられて、何だか落ち込んでしまう人はいませんか?

ちょっと羨ましかったりします…
でも、大丈夫です。気にすることはありません。
そして、思い出してください。
厳しい事を言いますが、安定を取って公務員を志望したんですよね。
安定とキラキラ・やる気は伴わない事の方が多いです。
世界が日本がいつ、どんな状況でも、とにかくコツコツと仕事をしていれば、
公務員はクビになりませんから。

それは強みだよね!
まとめ

公務員の給料と聞くと「楽していっぱい貰えていいな」と思っていた人も、多かったのではないでしょうか?
若い職員の中には、安い給料で市民から文句を言われ、
残業も多いし割に合わない!と感じる人がいるのも事実です。
公務員の人の中には、給料は安定・働く心は不安定、という人も実は多いようですね。
みなさんはどう思われますか?
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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