
こんにちは。
市役所に約25年間勤務した やめたいむ です。
ご覧いただきありがとうございます。
公務員になりたいけど、どんな勉強をすればいいかわからないと悩んでいる人はいませんか?
ちょっとしたコツを押さえれば、効率的に進められます。
公務員試験の勉強法をまとめたので、ぜひご覧ください!

始め方のコツからわかっちゃいます。
①公務員も色々ある

「公務員になりたいと思ってます!」
こんな時代ですから、そう思う人は多いですね。
でも公務員と言っても色々あります。国家公務員か地方公務員かとか。
警察、消防、自衛隊、公立学校教員や公営施設の職員も公務員です。
市役所なのか、その中でもさらに事務系か技術系かとか、受験するためには細かく絞らないといけません。
どの種類の公務員かによって試験の内容も違ってきます。

公務員って言っても色々あるんですね。
みなさんの中には「僕はただ公務員がいいなと思っただけです。」
「ほら民間企業だと、企業分析とか面倒くさいじゃないですか。」ってい人はいませんか。
公務員の勉強だけとりあえずして、試験に受かる方が楽かなと思う気持ちもわかります。
ただ、そんな気持ちでもし公務員になっても、後がつらい場合もあります。

詳細は私の他の記事をご覧ください。
「でも公務員ってノルマもないし、安定してるんですよね?」と思っている人。
確かに、公務員は民間企業のような、売上げに関係するノルマはないです。
でも一般的な民間の大手企業より、お給料は低いです。
「そこそこの給料でも楽なんですよね。だったら市役所で全然いいですよ。」と思った人。
私は市役所で25年働いていましたが、全部の部署が楽ではないですね。
色々言いましたが、どの職業にも一長一短はありますから、公務員は良くないとも言いきれません。
それでも公務員試験を受けようと思った人は、まずは受験先を決める事が大切です。
②必要な勉強は何かを知る

なぜ、受験先を決める事が大切なのか。
それは受験先によって、出題科目や問題の傾向が変わるからです。
例えば、県庁等の地方上級試験では、専門と教養の両方が課せられます。
市役所試験では、教養のみで受けられるのです。

公務員試験と言っても、みんな同じじゃないんですね。
自分の第一志望は何の科目が必要で、何を勉強しないといけないのか知らないと、
ムダな勉強をすることになります!
本屋さんでテキトーに公務員試験のテキストを買おうとしている人、いませんか?
これから説明するある科目に絞って、まずは優先的に取り組むべきなのです。
広く浅くという感じのテキストは、最初に買っても意味があまりありません。
(せっかく買ったのであれば、まとめ的なものは後半でやってみればいいと思います。)
③勉強のコツ

県庁を第一志望にしたいと思うけど、市役所と併願するのもアリかな?
もちろんアリです。そうなると教養と専門の両方を勉強する必要があります。
公務員試験って範囲が広すぎて、一体どうしたらいいんだろう・・
ホント、範囲が広いですよね。
ここからは受験する人も多い、行政系の公務員試験の地方上級や国家一般職の勉強の話をします。
行政系の公務員試験は、専門・教養を合わせて30科目ほど出題されます。

ひえ~、30科目も!
でも科目によって出題数が全く違うんです。
「配点の大きな重要科目から優先的に勉強する」のが正解です!
具体的には、こんな感じです。
- 専門試験:憲法・民法・行政法・ミクロ経済学・マクロ経済学の5つ。
- 教養試験:数的処理と言われる、数的推理・判断推理の2つ。
とりあえず、この7科目を優先して勉強します。
ちょっとは、気が楽になりましたか。
おまけに、この7科目は配点も高いんです。
でもこれらはボリュームもあって、ひと通り終了するまでに時間がかかるので、
早めに取りかかった方がいいですね。

配点が高い科目から優先的にですね!
④おすすめの順番

まず、憲法から始めるといいです。
理由としては、憲法は中学、高校でも習ってきたし、他の法律の基礎でもあるからです。
民法や行政法とも関連づいています。

確かに憲法は、他の科目よりとっつきやすいかも。
勉強を始める順番は次の通りです。
- 法律科目は憲法から始める→あらゆる基本だから
- 経済科目はミクロから始める→マクロの単位の方が大きいから
- 数的処理は数的推理からがおすすめ→好みによるが基本だから

ちょっと待って。用語が難しいな・・
ミクロ経済学とか、数的処理とかって、聞き慣れない言葉ですよね。
それぞれ簡単に説明します。
まずは、経済科目のミクロ・マクロについて。
- ミクロ経済学は、個人の家計や企業の取引などに焦点を当てた経済学の事。
- マクロ経済学は、国や地域全体の広い視点から経済を分析する事。

森がマクロで、森の中の一本ずつの木がミクロって感じですかね。
大まかに表すとそんな感じです。
あとは数的処理ですが、中身は数的推理と判断推理になります。
数的処理とは、数学的・算術的な思考力・推理力を問う問題の事です。
- 数的推理はいわゆる数学全般の事。
- 判断推理は問題文にある条件から推測して、答えを導く問題などの事。
判断推理問題と聞くと難しく感じますが、文を読んで5人の中のウソをついている人を当てるとか、どこかで見かけた事はありませんか?
その他に、立体図形や展開図のような「空間把握」もあります。
ここまでお読みいただいた人の中には、不安に思う人もいるかもしれません。
最初は不安だと思いますが、やっていくうちにコツがつかめるでしょう。
具体的な勉強方法の一つとしては、
過去問とレジュメがセットになった問題集を、何度も繰り返すことです!
⑤過去問と復習

試験勉強ってやればやるほど自信がなくなる気がするな・・
と、思った人はいませんか?
勉強したからこそ、自分が出来ていない事が把握出来たのです。
勉強していない人には、自分の力不足がわかりません。
自分の実力がわからない、これは非常にコワイ事です。
だから、勉強し始めの時に自信がなくなるのは当然で、以前より進歩している証拠です。
その焦りが試験勉強には必要不可欠だと思います。

確かにそうかも!
勉強を進めていくと、次の悩みが出てくると思います。
満点は取らなくていい
「ひと通り勉強してはみたけど、満点とかムリ。もうどうしたらいいのかわからない。」
公務員試験は、満点を取る必要はありません。
だいたい、60~70%取る事が合格のボーダーラインだと言われています。

70%くらいでいいとか言われると、気が楽になりますね。
確実に70%は取れるようになるまで、頑張りましょう。
あとやった方がいい事は、過去問を繰り返し解く事です。
漠然と参考書を読むよりも、こういう感じで出題されるんだって効率的に覚えられます。
過去問を解いていると、この範囲はよく出るんだなとかわかって、実践的ですね。
⑥すぐ忘れてしまう

せっかく覚えてもすぐに忘れちゃうんですよ~!という人。
忘れてしまうのは、人間だから普通の事です。
忘れるまででなくても、記憶がごちゃ混ぜになったりしますよね。
大切なのは繰り返し復習する事ですね。

忘れちゃうのは普通の事だったんだ。
大丈夫です!1週間後、1ヶ月後と繰り返し復習する事で、記憶が強化されます。
スマホなんかで、復習する範囲をリマインド設定しておくのもいいですね。
⑦時事問題

あと試験の2か月前くらいには、時事問題もやった方がいいです。
時事問題は筆記試験のほかに、面接のやり取りにも役立ちますから。
当然ですが、筆記試験が受かったら面接もあります。
試験の2か月前くらいには、時事問題の問題集も出ますから、買ったらすぐ始めましょう。
何か、だんだん公務員試験を受ける事がリアルに感じてきましたね。
公務員は楽ではない!
ところで、公務員は楽だと思っている人。
親から楽だからなったらって言われたって人、多いんですよね。
何度も言いますが、市役所も全部の部署が楽ではないです。
残業が月100時間はある部署もありますし。
どうして親世代は、公務員が楽だなんて言うのでしょうか?
おそらく公務員のイメージが、昭和の時代で止まっているのです。
親の公務員情報は、最新にアップデートされていないんです。
確かに、大昔は公務員は楽でした。

ウチの親も公務員はいいって言ったけど、騙されました…

今は昔より、市役所の仕事は増えているのに、人員は削減されているので大変です。
だから残業も、休日出勤もある部署も多いんです。
私が言いたい事は、親が楽って言ったから公務員になるのではなく、
あれこれ情報は確認したうえで、自分自身で公務員になる事を選んでほしいのです。
市役所で25年働いて来た中で、
「思ってたのと違った」と失望して退職してしまう若手職員を何人も見てきました。

楽じゃないじゃん、バカバカしいから辞めよっと!
せっかくたくさん勉強して公務員になったのに、現実とのギャップがあって残念だなと思ったのがきっかけで、ブログを書き始めました。
ぜひみなさんには、市役所の現実も少しは知ってから、将来の職業に選んでいただきたいのです。
市役所のリアルは「やめたいむのブログや動画」に沢山描いています。
ご覧いただければ、市役所に就職してからのギャップが減って、耐性もつくのでおすすめです!

公務員になるのに、ヒヨってるやついる?いねぇよなぁ!?

え、急に?
⑧気分転換

試験勉強をしなければならないのに、気分転換のはずがついダラダラと、
SNSを見てしまい後悔したりすることありますよね。
私は学生時代に、計算と暗記では「使う脳の場所が違う」という記事を読み、
計算の後は暗記モノをやったりと、大きな休憩は取らずに、やる勉強内容を変えて続けたりしました。
勉強科目を変えるだけでも、意外と気分転換出来てましたね。
みなさんも自分に合う勉強方法や休憩法を見つけられるといいですね!
まとめ

公務員試験と聞くと、とても難しいイメージを持つ人も多かったのではないでしょうか?
計画を立てて繰り返し取り組んだ人には、明るい未来が待っていると思います。
公務員は楽してると言う人が世間ではたまにいますが、
なるための苦労も知らない人なのだな、と思わずにはいられません。(→毒)
公務員になった人は就職前から「公務員試験の勉強という努力」を人一倍した苦労人達だと思っています。
だから公務員である事に、胸を張っていただきたいと思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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